佃弘樹

HIROKI TSUKUDA

1978年香川県生まれ、東京在住。武蔵野美術大学映像学科を卒業後、国内外で精力的に活動を展開。自身のドローイングやスナップショット写真をもとにデジタルコラージュを作成し、その色彩、構成、解像度を操作・再構築することで、固定されたイメージを一度破壊し、新たな視覚体験を生み出す。こうした手法は、アンドレ・ブルトンの「幻を視る力」の現代的解釈に通じるが、視覚的トリックを意図するものではない。幼少期より多元的な視覚認識に関心を抱き、巨大建築物が突如現れる風景や、相対的な関係性によって形態が変化する事象に強い影響を受ける。2019年には大作がニューヨーク近代美術館に収蔵されるなど、国際的な評価を高めている。
近年の主な個展に、「HOUR OF EXCAVATION」(Neuer Aachener Kunstverein、アーヘン 2017年)、「Monolog in the Doom」(群馬県立近代美術館 2019年)、「The Days of Humans」(Petzel、ニューヨーク 2024年)などがある。