Haroshi

HAROSHI

2003年より、スケートボードデッキの廃材を用いた彫刻やインスタレーションを制作するアーティスト。ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドンなどで展覧会を行い、ストリートカルチャーと現代アートの交差点で独自の表現を確立している。
彼の作品制作は、スケートボードショップやネットワークを通じて廃材となるデッキを集めることから始まる。幼少期からスケーターであった経験を背景に、スケートボードが消耗し、壊れていく過程に強い愛着を持つ。捨てられるはずのデッキを素材に、新たな命を吹き込む行為は単なるリサイクルではなく、スケートボードへの「救済」とも言える。レイヤー状に積み重ねたデッキを削り出す独自の技法により、色彩豊かで有機的なフォルムを生み出している。
近年の主な展覧会に、「GUZO」(NANZUKA、東京 2017年)、「I versus I」(NANZUKA UNDERGROUND、東京 2021年)、「Dive into the Pit」(Jeffrey Deitch、ニューヨーク 2022年)などがある。